【日本ハム】万波中正、開幕1軍へ「結果を出す」完ぺき1軍初アーチ

◆練習試合 ヤクルト5—3日本ハム(9日・神宮)

 両手に残った感触が、全てだった。日本ハム・万波の打球は、勢いを落とすことなくバックスクリーンへと消えた。8回先頭、3球続いたスライダーを捉えて衝撃の1軍初アーチ。「打った瞬間に行ったと思いました」。ベンチへ戻ると、初々しい笑顔が輝いた。

 ライバルの存在が発奮材料だ。


同期入団の野村が4日の1軍戦で本塁打を放つなど活躍し、「めちゃくちゃ意識している。ジェームス(野村)には負けたくない」と燃えている。精神面での変化も大きい。ミスを恐れて持ち前の積極性が薄れていた時、栗山監督の言葉が胸に響いた。「思い切っていけないでパフォーマンスが出せないよりは、前がかりなミスの方がいい」。迷いは消えた。「結果がダメでも死ぬわけじゃない。なるべく張り詰めないように」。適度な心のゆとりが好結果を生んでいる。

 開幕までの1軍戦は残り5試合。「自分ができることに1個1個フォーカスして、結果を出すことを目標にやりたい」。走攻守にスケールの大きな20歳。伸びしろは無限大だ。(小島 和之)

 ◆万波 中正(まんなみ・ちゅうせい)2000年4月7日、東京・練馬区生まれ。20歳。中学時代は「東練馬シニア」で投手、外野手。陸上部員としても活躍し、1年時に100メートル障害で都大会2位、3年時は砲丸投げで全国大会出場。横浜高では3年連続で夏の甲子園に出場。高校通算40本塁打。18年ドラフト4位で日本ハムに入団。コンゴ人の父と日本人の母を持ち、家族は両親と姉。191センチ、95キロ。右投右打。今季年俸530万円。

引用元:BIGLOBEニュース

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