練馬区のパパはイクメン!?イクメン2020の全国1位は・・・

1、そもそも育児はママの仕事なの?


「毎日の育児が大変」
「育児に参加してほしい」
これは誰の発言だと思いますか?

多くの方が「ママ」と答えるのではないでしょうか。家事や育児は女性がするものという考えが日本には強く根付いています。育児休業取得率を見てみると、女性は82.2%、男性は6.16%(厚生労働省HP参照)。年々男性の取得率は上昇していますが、ママが育児をしている家庭がほとんどであることがわかります。家族のために働いてくれるパパ、パパが働けるように家事育児をしてくれるママという家庭がまだまだたくさんあるんですね。産後すぐに保育園に預けて社会復帰する方もいますが、時短で働くのはやっぱりママが多いです。私がやらなくちゃ!とひとりで背負ってしまっているママもいるのでしょう。
さて、育児はママにしかできないことなのでしょうか。一言で育児といってもやることは盛りだくさん。食事の用意、お風呂、おむつ替え、寝かしつけなどなど挙げてみるとキリがないですね。もちろんママも最初からできるわけではありません。育児書を読んだり、母親教室に参加して講習を受けたり、赤ちゃんを迎えるための準備をしてきたからだんだんとできるようになっていったのです。慣れない育児も毎日繰り返しすることで慣れていくし、子どもも「ママはお世話してくれる安心出来る人」と認識していき好意をもってくれます。こうして準備をして何度も繰り返していくことで、「ママじゃないとダメ」と思っていることがパパにもできるようになります。

そう、育児はママだけの仕事じゃない。

2、練馬区のイクメン事情




少し前に「イクメン」という言葉がブームになり、流行語大賞にも選ばれました。
授賞式に登壇したのは学生時代を練馬区で過ごした4児の父、つるの剛士さん。「男性の育児休暇が普通になって、いい意味でイクメンという言葉が消えていければと思う」とコメントされていました。
受賞から10年たった今、つるのさんに負けず劣らず練馬区のパパたちもかなり頑張っています。
『ねりパパ』という団体をご存じでしょうか?
育児(子どもを育てる)、 育自(自分を育てる)、 育地(地域を育てる)の3つをスローガンに活動する現役パパによる育児支援団体です。パパであることを楽しみながら、絵本の読み聞かせや『ねりまイクメン講座』の開催など幅広く活動しています。
サイトの活動報告を見るとどれも好評で、メンバーの皆さんが楽しんで活動されていることがわかります。YouTubeチャンネルや各種SNSアカウントもあるようです。
多くメンバーで活動されていますが、まだまだメンバーは募集中とのこと。近くに同じ子育て仲間がいれば、パパたちももっと育児に積極的になれるかもしれませんね。
ねりパパのHPはこちら

3、佐賀県はイクメン2020でトップ。その理由とは?

積水ハウス株式会社による調査の結果、佐賀県が2020年イクメン力全国ランキングで1位を獲得しました。全国の小学生以下の子どもがいる20~50代の男女9,400人を対象に①配偶者評価 ②育休取得日数 ③家事・育児時間 ④家事・育児参加幸福感の4つの指標を設け、ポイント算出により都道府県ランキングを作成しています。
佐賀県は「妻が評価する夫のイクメン度」の項目でも1位を獲得しています。ママが満足しているのであれば120点満点ですね!「育休取得日数」では東京都が1位。では、どうして佐賀県が総合1位なのでしょう。理由は知事の取り組みを見て明らかになりました。

山口氏は奥様が第3子出産に伴い入院した際、育児休業を取得し、子育ての大変さとすばらしさを経験されました。仕組みや制度を作っていくうえで、当事者が関わるということは非常に重要なポイントです。
知事自らの経験を活かし、佐賀県では佐賀で子育てしたいと思ってもらえる環境をつくるプロジェクト「子育てし大県たいけんさが」に取り組んでいます。男性の育児参画もその一つであり、妊娠期にある夫婦をメインターゲットに、家事や育児を夫婦で担うという意識を高める取り組みも進めています。HPをのぞいてみると、サポートサービスがかなり充実しています。育児をしていると、悩みやトラブルとは常に隣り合わせ。こんな時どうするんだろう?と疑問に思った際にできない・分からないからママに任せようではなく、パパ自ら行動に移せるよう簡単に調べられる場所があるのは心強いですね。
マイナス1歳からのイクカジプロジェクト」というのもパパにとって安心の考え方です。ママの妊娠期=マイナス1歳と考え、パパになるために家事や育児を学び準備をしようというプロジェクト。取り組みのひとつに母子手帳ならぬ”父子手帳”というものがあります。かくいう私も区役所で母子手帳を受け取った時「ああ、私もママになるのね」と実感し、感動を覚えました。受け取ってから今現在も大切な宝物だと思っています。パパにもそう実感してもらえるのは、これから2人で協力して育児をしていくんだと決意するのには十分かもしれません。

こうした多くの取り組みにより意識改革に成功した佐賀県。県を挙げて子育てを応援してくれるなんて、住んでみたくなってしまいますね。
ちなみに我々練馬区のある東京都は38位。なんとも微妙な順位ですね。挽回のチャンスです!

現在イクメンランキング2020でトップの佐賀県が公開しているイクメン向け小冊子が公開中です。
練馬区の方も参考にしていただき次回のイクメン2021で1位を目指しましょう!

こちらをクリックでPDFが開きます
https://fjq.jp/pdf/saga-papa.pdf

4、練馬区のイクメン推奨の為のプロジェクトやイベント、講習など


トップの佐賀県に追いつくべく、練馬区でもパパを応援する催しがありますのでいくつかご紹介します。
『パパとママの準備教室』
練馬区で実施している講習です。赤ちゃんや妊婦さんへの接し方を学び、沐浴体験や妊婦体験、グループワークがあります。ご近所に住むパパママに出会うことが出来、妊娠中の悩みや出産準備など、ママ同士パパ同士でお話が出来ます。もしかしたら気の合うお友達ができるかもしれませんね。
詳しくはこちら

『パパとのんびりおもちゃであそぼう』
3歳くらいまでのお子さんとパパが対象のイベントです。おもちゃで遊んだり、ご飯を食べたり、パパとお子さんの時間を楽しむことができます。入場無料・予約不要なので気軽に参加できるのも魅力的ですね。たまにはママとは別行動で、子どもと向き合う時間もいかがですか?
詳しくはこちら

『ねりまイクメン講座』
前述のねりパパ主催の講座です。パパと一緒にバルーンアートを作って遊んだり、アウトドア料理を作ったりといろいろなことにチャレンジできます。なかなか普段はできない内容も多いので子どもたちの特別な思い出作りにもピッタリですね。現在は次回開催予定が未定ですが、開催レポを見る限りかなり人気の講座のようです。
詳しくはこちら

5、まとめ


妊娠・出産はママにしかできません。しかし、育児はパパにだってできます。パパとママ2人の大切な子どもを2人の手で育てていくことは家族にとっても幸せなことでしょう。イクメンという言葉がなくなり、当たり前にパパも育児をする社会はそう遠くないのかもしれません。練馬区も佐賀県のように頼れるパパのいる地域を目指していきたいですね。

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