超絶怒涛の家系ラーメン!B級グルメも楽しめる!学生を愛し、学生に愛された江古田駅の「横浜家系らーめん 五十三家」

ラーメン激戦区のひとつ西武池袋線江古田駅。
日大芸術学部、武蔵大学江古田キャンパスのある学生の街。そこで学生から愛されるラーメン店にお邪魔した。

江古田駅南口から徒歩1分。
南口から練馬方面に線路沿いを歩いていくと現れる店だが、良く意識しないと通り過ぎてしまうことも。
その名は、「横浜家系らーめん 五十三家(いそみや)」。

個人的に家系の元祖ともいわれる吉村家に食べたことがあったものの、それももう大分昔のこと。
久々の家系にワクワクを抱えながら暖簾をくぐると、「いらっしゃいませ」の声。

カウンター6席のみのこじんまりとした店舗ではあるが、11時の開店とともに4人が来店しすぐにいっぱいになった。



店主は、五十嵐恵三さん。
40歳くらいまではラーメンとは別の仕事をしていたというが、その後真摯にラーメンに向き合い修行を経て、祖父母が江古田に住んでいたという縁で江古田に店舗を構えた。

おすすめいただいたのは、「五十三家特製紅昇麺(並)」820円とトッピングの「味玉」110円の組み合わせ。

「実はこれも(紅昇麺)人気なんですよ」
てっきり豚骨醤油のTHE・家系ラーメンをおすすめされるかと思いきや、もう一方の人気メニューをすすめる店主。

訪問をする前に予習のためにホームページを確認していて、「家系スープをベースにオリジナル調合の調味料、秘伝の肉味噌で、少し辛いオリジナル麺」と書いてあって気にはなっていたので、個人的に歓喜!

「このメニューは中国料理の調理技能士免許を持っているスタッフが考案したんですよ」

調理技能士とは、調理師免許+所定の実務経験が受験する上で必要条件であり、調理師免許の上位資格とのこと。
日本に中国料理専門の国家資格があったことに驚いたが、そんな中国料理を極めた凄い資格を持った人が考案したメニューにますます興味がそそられるじゃないですか!

さらに調理師免許が無くても開業できるのがラーメン店であるが(食品衛生責任者の資格は必要)、「五十三家」では、全員が国家資格である調理師免許を取得しているという徹底ぶり。そんなラーメン店、一体全国に何店舗あるのだろうか…。

わくわくしながら券売機で食券をポチってお水をゴクリ。

手際よく調理する合間にも、このコロナ禍での出来事を色々と教えてくれた。
2020年、コロナウィルス感染症の影響で、学生の街である江古田から学生が消えた。
明らかに客入りが減った「五十三家」は、他の飲食店同様に売上に甚大な打撃を喰らったという。

お店の窮地を発信したところ、手を差し伸べたのが、かつて学生時代にお店を愛し「五十三家」に通った日大芸術学部のOBOG。
twitterで資金を募り、売り上げの前払いという形でお店にお金を手渡した。
そして、そのお金を使って実際に現役生に一杯食べてもらうという企画を実行する。
その名も「#五十三家おごってやるよ」プロジェクト。

さらにこのプロジェクトは武蔵大学のOBOGに波及し同様プロジェクトが立ち上がる。
まさに、江古田の学生に愛し愛されているラーメン店なのだ。

そうこうしているうちに出された「五十三家特製紅昇麺」。
茹でほうれん草の土台に胡麻と絡み合ったペースト状の肉味噌がドーンと乗っかり、その上にそこそこ…否、かなりの量の刻みのりが降りかかっている。
飾り切りされた味玉からは黄身が少し垂れ出て食欲をそそります。
このほうれん草がいい味を出しているんです。

スープに馴染むようにペースト状になった肉味噌が「ドーン!」

麺は中太麺でスープをすするとピリ辛ながら油がほどよく辛さを中和し、ピリピリとした感じを見事に消し去ります。

ここで驚いたのがドーンと乗った肉味噌。
肉味噌と刻みのりとほうれん草のコンボが絶妙で、かつて一世を風靡した「食べるラー油」を食べた時の驚きと同じで、「ある」欲求が脳内を駆け巡るのです。

「嗚呼、ご飯が欲しい!」

そこでたまらず、半ライスを注文。
ガス釜焚き半ライス1杯30円!安い!
おかわり自由50円!これまた安い!
まさに学生にとってはたまらないサービスです。
こちらは、新型コロナウィルスによる暫定的な有料化であり、本来は無料とのこと。
無料とは…企業努力恐れ入ります。

早速ご飯と一緒に肉味噌をいただくとパァーっと幸せの絶頂が訪れます。(この肉味噌、マジで瓶詰めにして売ってほしい)。
とにかく無限肉味噌ご飯イケちゃいます。

そうこうしていると、
店主「もしよければ、B級グルメ的な食べ方があるんだけど試してみます?」
私 「ナンデスカ?」
店主「海苔(150円)があるといいんだけど…」

ここまで来たら試すしかないじゃないですか!
だって、店主の顔に「うまいよ」って書いてるんですもの。

教わった食べ方は、海苔をスープにひたひたと浸けて、席に備え付けてあるオリジナルの辛み調味料が含まれたふりかけをしっかりとかけ、ご飯を巻いて食べるというのだ。

しっかりとスープに浸した海苔にオリジナルのふりかけをかける

これは食べる前からわかる。美味しいに決まってる

早速、実食。
スープの油でコーティングされた海苔がベストマッチ。さらに、ゴマ粒大の辛み成分を含んだふりかけの食感がこれまた絶妙。
まさにB級グルメ。

スープも麺もベストマッチ。備え付けの酢やニンニクをいれて味変も楽しめます。
個人的には女性が特に好きそうな味に感じました。
男性ならば絶対ご飯頼むべきですね。

箸がとまらなくなること間違いなしです。
ということで学生から愛されラーメンだけではなくB級グルメも一緒に楽しめちゃう江古田のラーメン店「五十三家」さん。うまい!また行きます!

店舗情報
店舗名:横浜家系らーめん 五十三家
定休日:定休日なし
営業時間:11:00-23:30(但し、緊急事態宣言等で変更あり。詳細はtwitter参照)
住所: 東京都練馬区栄町4-7西村ビル1F
アクセス: 西武池袋線 江古田駅南口 徒歩1分
電話:03-5946-9918

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