テレワーク後のリフレッシュに!自転車で行ってみよう練馬の区境!

こんにちは!観光ライターのMasanoriです。

関東地方は例年より7日ほど遅い6月14日頃についに梅雨入りしてしまいました。昨年は、梅雨が明けても7月に都内が晴れた日はなんと1日だけだったようです。外出自粛の期間ではありましたが、あまりに曇天や雨天が続くと気分も滅入ってしまいがちですね。今年はカラッと晴れてほしいものです。さて、前回まで、主に西武池袋線沿線を利用する、帰宅中の社会人向けのおさんぽルートなんかをご紹介してきましたが、今回は前述の天気の都合もあり、ウォーキングではなく練馬サイクリングプランをひとつ提案したいと思います。

ところで、みなさんのテレワーク状況はいかがでしょうか?
職種によって、規模によって、シフトによって、などいろいろな事情で昨年ほどに実践できていない気がするテレワーク。筆者も、昨年12月までは週に1度の通勤で、他はテレワーク曜日でしたが、今年に入ってからは真逆になり、週に一度だけのテレワークとなりました。案外、周囲の知人の会社の状況などを聞いてみても、概ね同じような状況です。

テレワーク、ずっと継続できていますか? Photo By PhotoAC

そんな通勤スタイルが安定しない昨年からの1年で痛感したことが、“テレワーク日の閉塞感”です。はじめの頃は、自宅と会社を往復しなくてもよい分、早出、早上がりができるので、そこそこ長い社会人生活でもこんなに楽なワークスタイルがあってよいものかと驚いたものですが、フタをあけてみると、オンオフの切り替えが難しかったり、ZoomなどのオンラインMTGがどうしても発生してしまうことによる、本来なら最も気楽で憩いの場所となるはずの自宅が、若干のストレス要因になってしまうという本末転倒な事態、そして、筆者が一番問題視したことが、外にあまり出ないことによる、“一日のキリの悪さ”です。

せっかく仕事をがんばっても、クライアントとのオンラインミーティングが成功しても、なんとなく、昼休憩時間にランチかお弁当を買いにいくだけの外出だと、鬱屈してしまうことに気づいてしまいました。え?そんなまじめにテレワークをしているのが逆にスゴイって?ステイホームだったし仕方ないって?

はい、筆者もそう思います。ただ、やはりそのへんが問題になったのか、途中でオンライン在席状態を確認するアプリが導入されてしまったため、仕方なく。ゲフンゲフン。とはいえ、コロナ禍になる前の状況とは時間的にはあまり変わりはしないんですけどね、人間、一度楽を覚えてしまうとダメですね。リハビリするのもなかなか大変です。

そんなリハビリとテレワーク日の頭の切り替えに、苦肉の策として編み出したのが、終業後のサイクリングです。ここまで長い前置きでしたが、心情的なものとして共感していただける方にはわかっていただけるものと思い、必死に語らせていただきました。もちろん、ウォーキングでもよいです。ウォーキングのメリットは、練馬在住の方ならいろいろな路線が使えるので、帰り道はバスなり電車なりを使えば片道分だけ考えればよいことです。一方で自転車の場合は、必然的に往復を考慮しないといけませんが、行動半径がウォーキングの比ではありません。筆者の知り合いには、終業後にマイチャリでフードデリバリーの副業をおこなう猛者もあらわれました。




Photo By ぱくたそ

おそらく、この記事をご覧になられている方のなかには、そんな趣味に副業にと、自転車ガチ勢の方もいらっしゃると思います。そうです、昨今では性能も良く、リーズナブルに良質な自転車を購入できるようになりましたので、ロードバイク、なんならクロスバイクでも片道で100kmサイクリングやポタリングなど容易になりました。そこで今回は、そこまでガチ勢ではないのですが、練馬からスタートする、夜のテレワーク後の“チョイ乗り”コースとして、『行ってみよう!練馬の区境』と題して、趣味性の強い内容をお届けしようと思います。

ご紹介するのは、筆者の相棒、イタリアの自転車メーカーブランド『ビアンキ』のロードバイクです。エントリーモデルでガチ仕様ではありませんので、あしからず。割と年数も経ていますが、たまにメンテナンスに出すだけで今も元気に走ってくれる、なかなかスゴイヤツです。

意識の高いロードバイクの撮り方

さて、それではちょっと意識の高い何スタグラムにポストしたのかという相棒のロードバイクとともに、夜の練馬へ繰り出します。
取材日はちょいちょいと別日を使ったりしたので、1日ではないのですが、概ね6月に動きました。梅雨入り前の、まだじめじめしていない頃なら、5月~6月にかけての夜の気温は自転車に最適といえるほどに心地よいです。

まずは練馬区の全景を把握

練馬区って、全体を俯瞰してみると埼玉県のような四国のような形をしているなぁってあらたな発見がありました。23区内では5番目の面積という中途半端な位置にいる練馬区。もうちょっと細長いようなイメージでしたが意外なカタチです。北はだいたい地下鉄成増駅付近まで、東はわかりやすく副都心線の小竹向原駅、南は位置取りが難しいですが、最南端という意味では東京女子大付近、西は保谷方面ですが、ランドマークがなにもないので、拡大すると出現する、西大泉さかい児童遊園という小さな公園とします。

おおまかな中心地点は、谷原交差点かと思われます。よって、練馬の中心で何かを叫びたいときは、谷原交差点の陸橋で叫ぶと、ネリチュウ的には正解かもしれません。

実は練馬区外?光が丘公園の赤塚門

というわけで、まず向かった先は、都営大江戸線 光が丘駅にある練馬区民憩いの公園でもある、光が丘公園。前回は、光が丘公園の手前にある夏の雲公園をゴールにしましたが、今回はそういう意味でも続けて見られます。公園内は、夜でもワンちゃん連れのおさんぽ、今の時期には虫かごと懐中電灯を持った父子の姿も見られ、他にもランニング、ウォーキングなど思い思いに運動に精を出す方々が、平日夜間でもたくさんいますので、暗いように思えても割と安心です。

赤塚門は、Googleマップで見るところの光が丘公園の右上側のはじっこ。川越街道(国道254)から向かった角にある入口部分です。

光が丘公園の入り口。自転車がなければホラーっぽい

この入口は、実は練馬区っぽく見えて、板橋区になります。なんだか入り口だけ撮影すると、オカルト記事になりそうでしたので自転車とともに撮影しました。
区境をマップで見るとわかりますが、この入口からサッカー広場あたりまでを四角に囲ったエリアぐらいが、板橋区との区境になっています。住所的には、板橋区赤塚新町になります。こういう境目に関していつも思うことは、一般の住宅地が一軒家ではなくマンションなどで分断されている場合はどうなるのだろう、という謎。住所が別れるだけならよいですが、住民税やら諸々の大人の事情も気になりますね。

さて、自転車はそのまま光が丘公園を抜けて、東京都大泉中央公園へ向かいます。この公園は、マップをご覧になるとわかるとおり、すっぱりど真ん中で分断されています。そのため、光が丘側から向かった場合、左手側が大泉中央公園、右手側は埼玉県営和光樹林公園となります。ここは区境どころか、その上位レイヤーの行政区が異なるので、整備や設備面でもそれぞれの自治体管理となっていると思います。

夜遅くまでサッカーなどの練習風景が見られます

また、この公園との区境には、『東京オリンピック・パラリンピック射撃会場』があったりします。しかし、こちらも区境を越えているため、実は埼玉県。射撃会場は新座市新塚という住所になります。千葉にあるのに東京なんとかランドというのと規模は違えど同じ感じですね。この手の施設は地味に発見すると嬉しかったりします。

西側は少し地味なので、一旦ここから、関越練馬I.C.方面に向かいます。
途中、いつになるか不明な都営大江戸線の新駅駅前広場予定地の看板を発見。光が丘から、土支田駅(仮称)、大泉町駅(仮称)、大泉学園町駅(仮称)と、練馬を縦断するように大江戸線が延伸する計画の一環になるポイントです。このあたりは、大泉町駅(仮称)の駅前広場になるのでしょうか。

果たして筆者が練馬区民のうちに延伸するのか・・

実は中野区!?富士見台駅

次に向かうは、区境の駅。
西武新宿線、西武池袋線でそれぞれ練馬の区境をかすめているポイントがありますので、そちらを見に行きます。まずは西武新宿線。駅でいうと、上井草です。
西武池袋線側では、富士見台駅が該当します。千川通りを普段使っている方はお気づきかと思いますが、富士見台駅の南側は実は中野区との区境が近いです。そのため、富士見台から徒歩3分の距離にあるファミリーレストラン ジョナサン富士見台店は、実は中野区に取り込まれてしまっています。

「えぇ?富士見台なんて練馬も練馬、練馬of練馬じゃん」そう思いたい気持ちはよく理解できます。なぜなら、練馬駅よりもThe 練馬となぜか思われている中村橋駅と、そもそも駅名にもなっている、練馬高野台に挟まれているわけですから。そんな中野の飛び地のような場所が存在するわけがない、そう筆者もGoogleマップを今回見るまではそう思っていました。しかし、現実というのはいつでも容赦ないものです。
こちらの画像をご覧ください。看板には、中野区上鷺宮四丁目の文字が。そして注目ポイントは奥に見えている『ふじみ銀座』です。

ここが練馬区と中野区の区境です

そう、ここは富士見台駅南口目の前の商店街なのです。え?練馬区より中野区のほうがいい?サブカルチャー趣味の方にはむしろ、そちらのほうが良いのかもしれませんね。

謎の魅力が詰まった小竹向原

と、ここまで駆け足で自転車をこいできましたが、最後に筆者がお気に入りの区境をご紹介します。それは、副都心線、西武池袋線、有楽町線が乗り入れ、一日の乗降客数約10万人を誇る練馬区内でも、練馬に次ぐ規模の『小竹向原駅』です。練馬駅が約13万人なので、その規模たるや。なのに、地上にあがると驚くほど何もな・・閑静な住宅街だけが広がる、地下だけで人間が行き交うという、先進的な地下都市ともいえる魔境です。そんな2番線の発車メロディのサウンドがどうしても某回転寿司チェーン店の「お寿司が到着しました」の音に聞こえて仕方がない小竹向原駅。練馬区内では、最東端の鉄道駅です。

さて、小竹向原といえば?と聞かれたら何を答えるでしょうか。焼肉の安楽亭でしょうか?それとも、しゃぶしゃぶの木曽路でしょうか?はたまた、なぜか野良猫が多い、小竹トンネル上の歩道でしょうか?それもこれも、(いい意味で)小竹っぽくて良いと思いますが、やはり小竹といえば、古き良き外観をそのまま残すゲームセンター『ゲームシティ板橋店』です。昭和のノスタルジーを感じる外観と、夜に遠慮なしにぎらぎらと煌めくネオンサイン。夏の夜の蛾のように、この灯りに吸い寄せられる若者やおじさまも後を絶ちません。筆者もまたそのひとりです。

昭和生まれ世代にはなぜか引き寄せられてしまうネオン看板

って板橋店?そう、ここも練馬区の区境なのです。
しかしながら、交差点を挟んだ薬局や、駅方面に向かえばすぐに練馬区。このポイントだけ、マップで見ると不自然にポコンとへこんだような、練馬の勢力圏外となっています。この事実を知ったとき、いつも楽しんでいるゲームシティにちょっとした疎外感を感じたのは内緒です。たぶん筆者だけです。

コースルート

まとめ

いかがでしたでしょうか。テレワークが終わった後、キモチをすっきりと切り替えるためにも簡単な運動はおすすめです。スポーツジムももちろん良いですが、ウォーキングやサイクリングで、移り変わる景色を眺め、夏の到来や季節の変わり目を肌で感じてみるだけでも、気分転換になって鬱屈とした気分も晴れやかになります。

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