長男の傷は数十か所…「身の危険感じた」元次官アザ複数

 無職の長男(44)を刺したとして、東京都練馬区の元農林水産省事務次官、熊沢英昭容疑者(76)が殺人未遂容疑で逮捕された事件で、司法解剖の結果、死亡した長男は首や胸など数十か所に刺し傷や切り傷があったことが警視庁幹部への取材でわかった。警視庁練馬署は、長男から家庭内暴力を受けていた熊沢容疑者が、川崎市で児童ら20人が殺傷された事件を見て不安になり、長男を殺そうとしたとみている。


 発表によると、熊沢容疑者は1日午後、自宅にあった包丁で長男を刺した疑い。自ら「息子を刺した」と110番したが、長男は搬送先の病院で死亡した。

 司法解剖の結果、死因は右首を深く切られたことによる失血死と判明。傷の多さから、長男が倒れた後も刺し続けたとみられる。練馬署は、熊沢容疑者が強い殺意を持ち、執拗(しつよう)に刺したとみて容疑を殺人に切り替えて東京地検に送検した。

 捜査関係者によると、長男は中学2年の時から不登校になり、家庭内で両親に暴力をふるうようになった。当時、熊沢容疑者は現役の官僚だった。

 長男は大人になってから仕事をして実家を離れた時期もあったが、今年5月下旬に実家に戻った。仕事に就かず、実家にひきこもってオンラインゲームにふけり、両親に暴力を繰り返したという。長男とみられるツイッターのアカウントには、ゲームのことのほか、父親が元次官であることなどが投稿されていた。

 熊沢容疑者の体には逮捕時、長男からの暴力でできたとみられる複数のアザが残っており、毎日のように暴行を受けていた可能性が高いという。熊沢容疑者は長男の暴力について「身の危険を感じた」と供述している。

 事件当日は、自宅に隣接する区立小学校で朝から運動会が開かれていた。長男が運動会の音に「うるせえな、ぶっ殺すぞ」などと騒ぎ出したため、熊沢容疑者が注意すると、暴行を受けたという。

 熊沢容疑者は調べに対し、5月28日に川崎市で私立カリタス小学校の児童ら20人が殺傷された事件を挙げ、「長男も小学生に危害を加えるのではないかと不安になった」という趣旨の供述をしている。練馬署は、長男が近所の運動会に腹を立てたことで、暴力が家庭の外に向かうことを恐れ、長男を刺したとみている。

引用元:BIGLOBEニュース

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