高濃度アルコールの中で「ダントツに美味しい」 バー店主が絶賛する70度ウイスキーとは

新型コロナウイルス感染拡大で、消毒用アルコール(エタノール)が長らくドラッグストアの店頭から消えていた。

そんな消毒液の代替品として注目を集めたのが、全国各地の酒造メーカーが製造する高濃度アルコール商品だ。その味については、Jタウンネット記者も過去にレポートしている(.)。

そんな高濃度アルコール商品について、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。


「いくつか試したけど今のところこれがダントツに美味しい」というコメントに目を引き付けられた人が多かったようだ。

2020年5月28日、このツイートを投稿したのは、東京都練馬区、江古田駅南口でバー「KEITH(キース)」を経営するアマノさんだ。バーのマスターが「ダントツに美味しい」と絶賛する、高濃度アルコール商品とはいったいどんなもの? 

Jタウンネット編集部は、投稿者のアマノさん(@glenkeith1970)と、彼が絶賛した高濃度ウイスキーを製造する茨城県那珂市の木内酒造合資会社に取材した。

「ウイスキーの出来たて、熟成させる前の原酒の味」

「全国の酒造メーカーが製造する商品のうち、私は10数種類を試飲しました」と語る、江古田KEITHのアマノさん。彼がダントツに美味しいと思ったのは、木内酒造の「ニューポット70」だったという。

いったいどんな点が気に入ったのだろう?

「ウイスキーの出来たて(『ニューポット』)の、樽で熟成させる前の原酒の味がしたからです」

ウイスキーといえば、樽の中で何年も、十数年も、熟成させたものほど、価値があると聞くが、蒸留したての、熟成前のウイスキーが、どんな味なのかは、あまり知られていないと言っていいだろう。「ニューポット」と呼ばれているらしい。そこに注目するとは、さすがお酒のプロである。

アマノさんに、ツイッターの反響で印象に残ったことは何だったのかを、聞いてみた。

「反応の大半は『飲んだのかよw』というものでこれは想定内でしたが、一部の方の『飲んじゃまずいだろ』というものに対しては、私の理解としてはこれはあくまでお酒なので少し悲しかったです。

酒呑みならば絶対好奇心があるはずですから。美味しいか美味しくないかはあまり重要ではなく、大事なのは好奇心を持つ、違いを楽しむことだと思っています」

次に、Jタウンネット編集部の取材に応じてくれたのは、木内酒造の広報担当者だ。

——高濃度アルコール商品を発売したきっかけなどをお教えください。

「4月中旬に企画を開始、翌週に製造を開始しました。4月下旬には、予約販売開始し、発送開始しました。

茨城県内外で消毒用アルコールが不足しているという情報から、酒造メーカーとして自社の蒸留施設で量産することを考えました。安定して供給することで、皆様の不安を少しでも取り除くことが出来ればと思います」

——ニューポット70の特長は?

「ウイスキーを熟成させる前の原酒(ニューポット)となります。実際のウイスキーと同じ原料と製造方法で蒸留しています。大麦がメインで、小麦、米などを含みます」

——飲んでみたら美味しかったという感想もありますが…。

「原料は実際のウイスキーなので飲んでいただく事には問題ございません。木内酒造としては、酒として販売する以上、消毒用であっても原料にもこだわった酒造りを心掛けておりますので、お好みで様々な飲み方をしていただけると考えております。ストレートでは飲まないようご注意ください」

ウイスキーの原液を試してみたいという好奇心旺盛な読者は、くれぐれもストレートでは飲まないように。水で割るとか、ハイボールとか、工夫して飲んでいただきたい。木内酒造の直営店のほか、オンラインショップなどで購入できるという。

引用元:BIGLOBEニュース

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