【「春バテ」に注意!】新生活のストレスや寒暖の差が原因か

4月3日 20時39分
春に「だるさ」など心身の不調を感じる人がおよそ6割に上ることが医師などでつくる団体の調査でわかりました。調査にかかわった医師は、新生活のストレスや大きな寒暖の差によるこの時期特有の「春バテ」の症状と指摘したうえで、入浴で体を温めるなどの予防策を勧めています。


この調査は、医師などでつくる団体「ウーマンウェルネス研究会」がことし1月から2月にかけて、首都圏に住む20代から50代の男女838人を対象にインターネットを通じて行いました。

その結果、「3月から4月に心身の不調を感じることがあるか」という質問に対し、「とても感じる」「やや感じる」と答えた人の割合は、合わせて全体の61%に上りました。

「感じる」と答えた人に具体的な症状を複数回答で尋ねたところ、「だるさ・けん怠感」が53%、「疲労感」が42%、「気分が落ち込む」が38%などとなっています。

調査を行った団体のメンバーで、東京有明医療大学の川嶋朗教授はこうした症状について、この時期特有の「春バテ」だと指摘しています。春バテの要因として川嶋教授は、新生活など環境の変化による緊張やストレスに加え、寒暖の差が大きいことから自律神経が乱れやすく、心身の不調を感じる人が多いと見ています。

特にことしは、冬の厳しい寒さのあと、先月は一転して平年より暖かかったことなどから春バテの症状を訴える人が増えているということで、より注意が必要だとしています。

そのうえで、春バテの予防策として、炭酸ガスが出る入浴剤を入れたぬるめの風呂に入り体を温める習慣をつけることや、気温が低い朝晩に外出する時にはストールなどを身につけて体を冷やさないことを勧めています。

川嶋教授は「この時期の不調は冷えから悪化することも多いので、とにかく体を温めるよう心がけてほしい」と話しています。

厳しい寒さから一転 気温変動大きく

この冬は、全国的に厳しい寒さとなった一方、先月は東日本で統計を取り始めてから最も高くなるなど気温の変動が大きくなっています。

気象庁によりますと、この冬は強い寒気が断続的に流れ込んで全国的に厳しい寒さとなり、特に西日本では昭和60年から61年にかけての冬以降の32年間で最も寒くなりました。

先月は、一転して、南から暖かい空気が流れ込みやすかったため全国的に気温が高くなり、特に東日本では平均気温が平年を2.5度上回って、3月としては統計を取り始めた昭和21年以降最も高くなりました。

また、先月1か月だけを見ても気温の変動が大きく、21日には東京の都心で最低気温が1度7分まで下がり、関東の平野部でも雪が降った一方、およそ1週間後の29日には東京・練馬区で最高気温が25度8分に達し、夏日になりました。

3日は、日中の最高気温が京都市で27度3分、名古屋市で27度ちょうどなど平年を10度前後上回り、6月上旬から中旬並みの暑さとなったところもありましたが、今週末には最高気温が平年を下回るところも多い予想です。

気温の変動が大きくなることから体調管理に注意してください。

引用元:2NN

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