「すごさに気付かなかった」=功績に光、街から感謝と驚き―ノーベル化学賞

 ノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰さんらは、スマートフォンやノートパソコンなどIT機器の発展に多大な貢献をした。「すごさに気付かなかった」。世界最高の評価を受けた研究成果が生活に身近な場所で使われていることに、街の人々からは感謝と驚きの声が相次いだ。
 東京都江東区の建築デザイナー辛演祥さん(34)は「リチウムイオン電池のおかげで、時間と場所にとらわれず仕事ができるようになった」と話す。


「誰もが通信機器を持ち運べる未来を見据え研究を続けたのが素晴らしい。研究者の日々の努力があって未来があると実感した」と感慨深げだった。
 練馬区の会社員河地淳平さん(45)は「世界を便利にした第一人者で日本人として誇らしい」と喜びの声。災害による大規模停電などがあり、「発電機を回してもすぐ(電力が)切れて困っている状況がある。蓄電池の力でなんとかできないか」とさらなる研究の成果に期待を寄せた。
 吉野さんが教壇に立つ名城大(名古屋市)の大学院生大平瑞稀さん(22)は「(研究成果が)当たり前のように生活に役立っていて、すごさに気付いていなかった」と声を上げた。同大の女性准教授は「(スマホなど)人々の生活に欠かせないものとダイレクトにつながる研究の成果は、どんな人にも素晴らしさとか功績を分かってもらいやすい」と語った。 

[時事通信社]

引用元:BIGLOBEニュース

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。